セーラームーンR劇場版を18年振りに見返した話

セーラームーンの中で誰が好きだった?

 っていう質問をすると高確率で美奈子ちゃん、レイちゃんって返ってくる気がする。あとはちびうさ、ジュピターとか。ちなみに私はみちるさんです。

 あれ?うさぎ不人気じゃない???主人公なのに…どうして…

 

なんとなく、理由はわかる気がします。で、正直私も昔は特に好きじゃなかったし。泣き虫でおっちょこちょいでドジで……なんでセーラームーンがみんなから守られるんだろう?ってずっと子供ながらに思ってました。

 

で、ふとセーラームーンを見たくなってセラムン史上最高の名作と名高いR劇場版を見直しました。約18年ぶりですかね(やばい)そして、皆から愛される、守られる理由が分かりました。

 

あらすじ

「今度会う時は、僕がいっぱい花を持ってくるよ」…
一輪の花を贈られた少年が、たった一人の友達に交わした約束。

それから数年後、植物園を訪れていた地場衛と、月野うさぎをはじめとするセーラー戦士(と、ちびうさ)の前に一人の青年が現れる。「約束通り、君に似合う花を持ってきた」と衛に告げ、彼はいずこへと消え去った。
その翌朝、街の人間が道端に咲いた花にエナジーを奪われるという事件が発生。
花は巨大な妖魔へと変身し、辛くもセーラー戦士に倒される。
そしてその花を操っていたのはあの青年、フィオレであった。
胸元に凶悪な妖花をつけた彼は、「衛くんを騙す嘘つき」として、セーラームーンに刃を向ける。
それを庇ったタキシード仮面=衛は傷つき倒れ、フィオレに連れ去られてしまった。

セーラー戦士は彼を取り戻すため、地球を侵略しようとする妖花の潜む巨大な小惑星へと旅立つ…

というストーリー。いいね。懐かしいよ。

はしょりますけど、5人は小惑星に向かった後、タキシード仮面を助ける為フィオレと戦います。

が、フィオレはキセニアンの花に身体を乗っ取られ、超変身。5人は瀕死、まもちゃんもヤバめ。

しかしうさぎの銀水晶が光り始め、うさぎとまもちゃんとフィオレの過去が明らかに。昔まもちゃんがフィオレにあげた花は、実はうさぎがまもちゃんにあげたものだったんですね。

 

誤解が解け、銀水晶の力でキセニアンとフィオレは浄化しましたが、今5人がいる小惑星はこのままだと地球に衝突してしまう事態に。

ここでうさぎが惑星の軌道を変える為、プリンセスセレニティに変身して銀水晶を使います。

 

「みんなはあたしが、守ってみせる!」

やばい、セーラームーン超カッコイイ。なにこれ、こんなかっこよかったっけ………

 

「お願い銀水晶、もっとあたしに力を貸して。みんなを守れる力を、誰も1人にしない力を!!」

この誰も一人にしないというセリフにフィオレのことも含まれているとするとセーラームーンという物語は、敵をただの悪としていない事が分かりますね(最終回第200話ギャラクシア編然り)、深い。

ちなみにここのBGMでMoon Revengeが流れるんですけど、カットと音楽があっててマジで神、みて。

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そしてセーラー戦士4人それぞれとうさぎちゃんとの回想が流れます

 

うさぎ「こーら!遊ぶときはちゃんと遊ばなきゃダメでしょ!」

亜美「うさぎちゃん…!」

秀才で勉強ばかりしていた亜美ちゃんに、こんな事を言ってくれる友達が今までいなかったんでしょうね。

 

うさぎ「すごーい、レイちゃんって頑張り屋さんなんだ!」

レイ「うさぎ…!!」

霊感があり実家の神社のお手伝いをしているレイちゃん。ずっと周りから怖がられていたところのうさぎの一言にどれだけ救われたか。それにしてもレイちゃんの「うさぎ」呼びはやっぱり心に来るものがありますね。

 

まこちゃん「あんた、アタシが怖くないの?」

うさぎ「へ?なんで?」

まこちゃん「うさぎちゃん…!」

怪力で大柄なまこちゃんは性格とは間逆な外見で友達がいなかったんですね。

 

うさぎ「カンドー!憧れのセーラーVちゃんが目の前にいるなんて!」

美奈子ちゃん「うさぎちゃん…!」

セーラーVを一人でやっていた美奈子ちゃんも孤独で、周囲から浮いていた過去を持っていました。

 

いやめっちゃ震える…このシーンだけで死ぬほど涙出る…

うさぎちゃんがみんなから必要とされている理由が分かった気がします、この4人は全員うさぎちゃんの優しさに救われているんですね。当時見ていた頃は分からなかった、うさぎちゃんの偉大さが痛いほど分かります。

何より劇中の

ちびうさセーラームーンはみんなのママだもん。きっとみんなを守ってくれる。」

これに尽きる、もう言葉の意味そのまま。

Rではまだ出てこないですが、Sから登場するはるかみちるにも同じことが言えますね。

ちなみにうさぎ(ちびうさも)は銀水晶の力を使い切ってしまうと自身の命を落とします。(この劇場版でも命を落としてしまいます)自分の命に代えてでも仲間を守ろうとする姿勢は聖母以外の何者でもない…。

ラストはうさぎが地球を救って終了、銀水晶を使い倒れてしまったうさぎに改心したフィオレが命の花を授け、それをまもちゃんがキスで与え生き返ります、このボリュームを60分に収める東映がやばい。偉大。

 

感想ですが、恐らくムーンの偉大さに気づけない子供たちは他の強くて可愛いセーラー戦士を好きになるんだろうな〜(私みたいに)

大人になって改めて見ると、うさぎちゃんだからこそプリンセスなんだなってのがわかる。まもちゃんに愛される理由も分かります。自分もうさぎちゃんみたいに少しでも強くなれたら、周りに弱さも見せられたらな〜って思うこの頃。うさぎちゃんは今も昔もすごい女の子でした。終わり。